アメリカに来て最初のころ、日本の果物が恋しくて仕方なかった。こちらで気軽に手に入るものは甘みが少なく、食感も堅めのものが多い。いちごも、メロンも、ブドウも、桃も甘さ控えめでシャキシャキしてるのだ。夫が言うには、腐らないよう熟す前に収穫して出荷し、そのまま長い輸送を経て店先に未熟のまま並ぶのではないかと。たしかに香りも少ない気がしてなんだか物足りない。
今だって日本の甘くてじゅわっとした白桃が食べたくて仕方ない。でも、アメリカにきてもうすぐ3年、甘くておいしい果物がちらほら見つかってきた。その１つがGrapery社のCotton Candyというブドウだ。ブドウに綿あめなんて名づけるところにアメリカらしさを感じるけど、綿あめってただの砂糖では。。？
それが食べてみるとびっくり。食感はアメリカのブドウのようにシャキシャキだけど、日本のブドウのように甘くて、本当に綿あめの香りがするんです。焼けたお砂糖みたいな香り。大好きな日本の巨峰とはまた違ったおいしさだけど、こればっかり買ってます。日本のシャインマスカットよりこれがすき。
ちなみにCotton Candyはぶどうの品種名なので、他社からも同じ名前で売り出されてます。今のところGrapery社のものが一番香ばしくておいしい。
